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短編 刑事・ミステリー小説

ちょっとしたミステリーや人間の心理を観察することが好きな方は是非一度ご覧を

「裏切り」 第四章 父親の行方は何処? 

「裏切り」 第四章 「何を考え込んでいるの?」 サングラスを掛けて豪放な運転をする桜子は、助手席で物思いにふける部下が気になっていた。 「青井さんの仰っていた『何か』が割れた音と言うのが気になりまして」 「それが事件と関係あるかは分かんないんで…

「裏切り」 第三章 深まる謎…事件の鍵を握るのは誰? 

「裏切り」 第三章 翔一は部屋の中央に立ち現場を見渡していた。目に映ったのはこなれた手つきで鑑識が現場保存をしている姿ばかりだった。 「北条さん、何か目新しい発見はありましたか?」 「今の段階じゃまだ何とも言えないな」 この男、北条透は桜子の一…

「裏切り」 第二章 容疑者は子供たち? 強盗殺人の裏を暴け!

「裏切り」 第二章 「何で俺たちのアリバイなんて聞くんですか?」 翔一と桜子は落ち着きを取り戻しつつあった梢、慎太郎、詩織をリビングに集め聴取を行っていた。 「母親を亡くされたばかりで心中はお察します。ですが、あくまで形式的な質問なのでお答え…

「裏切り」 第一章 奪われた母の命…平穏な家庭を壊した「モノ」とは? 

「裏切り」*1 第一章 都内に所在している割には似つかわしくない、何処か殺風景な趣を隠せない古風な民家があった。その家には現在、片倉昌代と言う女性とその娘二人、息子一人と家族四人で慎ましく暮らしていた。 この一家の評判は近隣住民の間でも有名であ…

「贖罪の過去」 終章 被害者と加害者を結ぶ奇妙な接点?

「贖罪の過去」 終章 「そうですか、それで主人は…」 翔一と桜子は絵李菜の住居に訪れていた。岩城が離婚を申し出た動機を伝えるためである。 「御主人は自分のミスで香苗さんの遺族からあなたにも怒りの矛先が向けられる事を恐れていました。そのためあなた…

「贖罪の過去」 第六章 犯人なあなたです...事件の裏に隠れた涙の真相

「贖罪の過去」 第六章 翌日、翔一は一人で畠山家に再び訪れた。迎えてくれたのは今度は千夏であった。 「今日はどう言った御用でしょうか?」 「実は岩城さんを殺害した犯人が分かったのでそれをお伝えしに参りました」 千夏は一瞬動揺したような素振りを見…

「贖罪の過去」 第五章 事件の真相を追え!両者の行き着く被害者の許されない過去

「贖罪の過去」 第五章 警視庁に戻って来た翔一と桜子は例によってコーヒーを啜っていた。一口飲んでカップを置いた桜子は翔一に先刻の疑問をぶつける。 「どうしてあの殺人事件だけに絞ったの?」 翔一もカップを置いたが桜子の声はどうやら届いていなかっ…

「贖罪の過去」 第四章 被害者の悲しき過去...妻との永遠の別れを意味するものは?

「贖罪の過去」 第四章 「岩城君が気に病んでいた原因が、千夏さんをいじめていたことにあったのなら今回の事件の真相も自然に見えて来るけど…」 畠山千夏の自宅に暇を告げた翔一と桜子は、次に九宝絵李菜の住居へと向かっていた。しかし、岩城殺害の動機が…

「贖罪の過去」 第三章 殺害の動機は苛めにあり!? 新たなる容疑者浮上

「贖罪の過去」 第三章 「まさか…俊の奴が死んだって、一体どうして…?」 開口一番にそう告げた警察官二人に西沢はさすがに動揺の色を隠せないでいた。落ち着くまでの時間を与えると、翔一は口火を切った。 「あなたは岩城さんと仲がよろしかったのでしょう…

「贖罪の過去」 第二章  捜査開始!被害者宅から発見された驚愕のものとは!?

「贖罪の過去」 第二章 桜子は新米刑事である津上翔一を引き連れて、一課の刑事と共に現場に急行した。そこで見たものは、昨日まで自分が話していた人物とは思えない血色の変わった旧友の無残な姿であった。捜査に私情を挟んではいけない事も誰よりも理解し…

「贖罪の過去」 第一章 被害者の抱える「贖罪」の念とは? 短編ミステリー小説初公開!

*1 「贖罪の過去」 第一章 警視庁捜査一課の沢渡桜子は久方ぶりの休暇を取っても、決して羽目を外そうとは思っていなかった。警察官と言う因果な仕事に就いた以上、たとえ休みであっても一日にして市民安全を第一とする心得を忘れてはいけなかったからである…